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矯正ブログ BLOG

矯正治療中にホワイトニングしても大丈夫?①〜ワイヤー矯正編〜


矯正治療によって歯並びが整ってくると同時に「歯も白くしたい」と考える方は少なくありません。近年では、矯正中のホワイトニングに関心を持つ方が増えています。ただし、矯正治療中にホワイトニングを行う場合には、使用できる薬剤や施術方法に制限が生じたり、注意が必要なケースもあります。今では、透明なマウスピース型矯正や歯の裏側に装着するリンガル矯正など、さまざまな治療法が選べるようになっていますが、今回はワイヤーを使用する従来型の矯正治療に焦点を当ててご紹介します。

ホワイトニング薬剤の種類と特徴

ホワイトニングで使用される主な薬剤には、以下の2種類があります。どちらも医薬品扱いであり、歯科医師の指導のもとで使用されることが前提となります。

  • 過酸化水素(Hydrogen Peroxide)

即効性があり、歯科医院で行うオフィスホワイトニングで使用されることが多い薬剤です。高濃度で短時間に効果を引き出す特徴があります。

  • 過酸化尿素(Carbamide Peroxide)

ゆるやかに作用する性質を持ち、自宅で行うホームホワイトニングで使用されることが一般的です。低濃度で持続的に効果を出す薬剤です。

ワイヤー矯正中にホワイトニング薬剤は使用できるのか?

ワイヤー矯正では、歯にブラケットを接着し、そこにワイヤーを通すことで歯を少しずつ動かしていきます。表側矯正では、ブラケットが歯の正面に固定されているため、ホワイトニング剤が歯の全面に均一に届きにくく、処置後にムラが生じるおそれがあります。治療中の歯は物理的な刺激や動きに敏感になっていることが多く、ホワイトニングによる知覚過敏などのリスクにも考慮が必要です。
特にオフィスホワイトニングで使われる高濃度の過酸化水素は、短時間で強い効果が得られる反面、歯ぐきへの刺激が強く、装置周囲に薬剤が付着した際、トラブルを引き起こす可能性もあります。これらの理由から、ワイヤー矯正中にホワイトニング薬剤を積極的に使用することは原則、推奨されていません。

裏側矯正(リンガル矯正)の場合は?

裏側矯正は、歯の裏側(舌側)にブラケットを装着する方法で、見た目の目立ちにくさが特徴です。歯の表面には装置がつかないため、ホワイトニングがしやすいのではと考える方もいらっしゃいます。しかし、矯正中は口腔内のケアが複雑になりやすく、歯や歯ぐきが敏感になることもあるため、ホワイトニングによる刺激が負担になる可能性があるため、慎重な判断が求められます。

矯正前にホワイトニングをしておくべきか?

治療中に難しいならば、矯正装置をつける前に、先に歯を白くしておきたいと希望される方もいらっしゃいます。確かに、ブラケットがない状態の方が薬剤が歯に均等に浸透しやすいため、ホワイトニングの効果は出やすいといえます。ただし、矯正によって歯の角度や並びが変わると、光の反射や見える部分の面積も変わるため、施術前と施術後で色の印象にズレが生じるケースもあります。また、矯正中のブラッシングが不十分になると、着色が目立つようになることも考えられます。こうした点から、ワイヤーによる矯正が完了し、歯列が安定してからホワイトニングを行うのが無理のない選択といえます。

矯正終了後のホワイトニングをおすすめする理由

矯正治療が終わり、歯並びが整った状態で行うホワイトニングは、見た目にも自然でムラのない仕上がりが期待できます。とくに、リテーナー(保定装置)として透明なマウスピース型装置の使用であれば、そのトレーをホームホワイトニングにも利用できることがあります。この方法は、装置の追加作製が不要なため、費用や手間を抑えながらホワイトニングが行えるというメリットがあります。ただし、すべての保定装置がホワイトニングトレーとして使用可能なわけではありませんので、事前に注意点や適合性を確認しましょう。

それでも矯正中に歯を白くしたいなら?

  • 歯の表面清掃でステイン除去

矯正中は磨き残しが増えやすく、着色汚れもつきやすくなります。そこで、歯科医院での定期的なクリーニングを受けることで、歯本来の白さを保つことが可能です。

  • 前歯など一部のみブラケットを外してホワイトニング

どうしてもホワイトニングをしたい場合、歯科医師の判断で一時的に一部のブラケットを外して処置を行うこともあります。ただし矯正の進行に影響が出ることもあるため、推奨されません。

まとめ

ワイヤー矯正治療とホワイトニングを併用する際は、治療法の特性や薬剤の影響をよく理解したうえで、見た目だけでなく、機能面のバランスも大切にしながら、無理のない治療計画を立てることが、口元のトータルケアにつながります。次回は、マウスピース型矯正とホワイトニングの関係について取り上げます。トレー型装置ならではの特徴や、ホワイトニングとの併用がしやすい理由、注意点などを含めてご紹介する予定です。ぜひ続編もご覧ください。

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